課長になって数年経ちますが、正直自分は課長というか管理者には向いていないと思っています。
管理者の仕事というのがよくわかっていないから、管理者には向いていないのだと思うのでしょう。
課長になった際には、課長とは何をするかという本も何冊か読みました。
日本固有の課長という役職について書いた本はそれなりにありましたので、世の中の課長はそれなりに悩んでいるのだということが書籍数から読み取れます。
課長業務を一言で言えば、グループ運営ということになるのでしょうが、グループ運営とは何でしょうか。
グループの目標を達成させることが、第一に思い浮かびます。
つまりグループ目標をグループの要員を先導し、達成させることがグループ運営ということになるのでしょう。
グループ目標を達成させるプロセス・タスクを検討し、そのタスクを課員に割り振り、進捗を確認し、課題があれば解決していく。
このプロセスの過程で課員の成長も支援する。
課員が成長しなければ、グループ目標の達成が難しいということであれば、自ずから課員の成長を支援しなければならないということもありますね。
とここまで書きましたが、これらは本当に大変です。
世の中の課長というか管理者は、みんなこれらができているのかということが疑問でなりません。
私の読んだ課長本には、課長は課員の仕事に対するモチベーションをあげる必要があると書いてある本と、モチベーションをあげる必要はないという本「できる課長は「これ」をやらない!」がありました。
課長就任当初は、私は課長は課員のモチベーションをあげるものと考えておりました。
ただ、ここ最近の私は先日読んだダイエット本の影響も受けて、課員のモチベーションをあげる必要はないと考えるようになりました。
モチベーションは上げると下がるものということを学んだからです。
つまり課長は課員のモチベーションについては上げも下げもしないというのが最適な状態だと考えています。
上げるのも難しければ下げないのも難しいですけどね。こちらが何も手を下さなくとも勝手にモチベーションを下げる課員もいますからね。
そんなわけで、課長が一番注力しなければいけないことは、グループ目標を達成するためのプロセスをどこまで定義して、課員が自動的にそのプロセスを遂行できる仕組みを構築できるかにあります。
当然、はじめから目標を達成できる仕組みを構築できるわけではないため、そこにはトライ&エラーが必要となってきます。
このエラーと再トライの量も考慮して、仕組みづくりを考えることで目標が達成されることになるのです。
と考えてはみたものの、それができれば苦労はないですね。
ただ、取り組む価値は非常にある考え方だと思っています。
課長として、管理しなければいけない事柄は多々ありますが、これらを自動的に管理する仕組みづくりについて思考を重ねつつ、実行して改善するプロセスがPDCAです。
言うは易し行うは難しではありますが、やらなければ結果はついてこないので、まずは実行あるのみですね。