ダイエット戦士であるところの私は、何度もダイエットをしてはリバウンドを繰り返してきました。
しかも目標体重を達成する前に挫折するというのがいつものパターンでした。
1年前に読んだ「トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ」は今度こそ私のダイエットを成功に導くのではないかというぐらいダイエットをはじめた当初は順調に痩せていったのですが、結局本書に記載されている間欠的ファスティングを継続することができずに見事にリバウンドしてしまったのです。
戒めのために、その時に書いた記事を以下に貼っておきます。
そして、今回ダイエットについて読んだ本は「10キロやせて永久キープするダイエット」。
エッセイ風のダイエット本ですね。
本書の著者も過去に何度もダイエットをした経験があり、やはりその度にリバウンドを繰り返してきたという経験の持ち主です。
そんな経験から、ダイエットに関して心理学的側面からのアプローチをして、見事に10キロのダイエットに成功してこれをキープする習慣を手に入れたという話。
本書は、題材をダイエットにおいておりますが、本書の考え方は生活習慣の改善や仕事にも応用可能と思わせる内容になっています。
何気なく購入した本書から非常に大事なことを学ばせていただきました。
それはPDCAを如何に回していくかということです。
仕事ではPDCAを回すという言葉を週に1回は聞いているでしょうか。
しかし、このPDCAを回すということをしっかりとできている個人・組織がどれだけいるでしょうか。正直私はまったくできておりません。
やったら、やりっぱなしで、振り返りはほとんどできていません。
PDCAを回すのは非常に難しいのです。
そんな私ですが、本書の考え方を実行できるとPDCAを回すことができるようになると思っています。
では、どのようにPDCAを回すのか。
まず、PのPlan(計画)です。
本書では10キロやせる(目標)ために何をするかをまず書き出します。
アクションプランを作成するのです。
そして、DのDo(実行・行動)で、アクションプランを実際にやってみます。
次に、CのCheck(確認・検証)で、アクションプランにおいて何ができて、何ができなかったのか、また、できたことは何故できなかったのか、できなかったことについては何故できなかったのかを考えます。
このCheckした内容を踏まえてAのAct(改善)で、できたことは継続する。できなかったことはやめて、他の代替案や改善案を検討します。
できたことだけをやっていても、目標に対する効果が出ているのであれば、できなかったことに対してあえて代替案や改善案を用意しなくとも良いでしょう。
効果があるかないかは、日々のDoの結果をCheckによって検証していきます。
これらのPDCAサイクルの工程は、頭の中だけでやっていては意味がありません。
頭で考えたことはすべて紙やスマホアプリなど目で確認できるように記録しておく必要があります。
そして、Checkの際にこれらの記録を振り返りActにつなげるのです。
しっかりと自分の考えを外化しておくことが、自分の意思に作用するのです。
本書では、この行為をコビトを育てると表現していました。
自分を如何に客観視できるかがポイントということです。
要は、私がダイエットをしようがしまいが周りの人は困りませんが、私自身の目標に対して、私がどこまで出来ているかを私自身がしっかりとみられるようにしておくことが大事ということですね。
あと、本書のテーマである永久キープを実現するためには習慣化することが最も大事なことになります。
そのためには、自分が無理だと思うことをやらないようにするというのが、大事です。
例えば、お酒が好きで好きでたまらないのに、ダイエットのためにお酒をやめるというのは精神的苦痛を伴うので、アクションプランには入れない方が良いでしょう。
健康のためということで医師にお酒を止められているということであれば、止めなければならないでしょうが、ダイエットのためであれば無理をする必要はありません。
無理をすると続かないからです。
ただし、好きなだけ飲むというのも違うでしょうから、量を減らすということはアクションプランに入れても良いかもしれません。
自分の心としっかりと向き合い良い成果がでるアクションを習慣化していけるようにすることで永久キープが実現するのです。
また、本書の至言としては「ダイエットをするためにモチベーションを上げない」という言葉がありました。
太っているとダイエットはツライものと考えてしまうため、ダイエットに取り組む際にモチベーションを上げなければと思うのですが、習慣化するような行為についてモチベーションを上げていては、モチベーションが下がった時にリバウンドしてしまいます。
これが、いつもの私の状態でした。
つまり永久キープのダイエットをするのであれば、平常心でダイエットに取り組まなければなりません。というか、ダイエットをしているということを意識しないようにするのが習慣化の到達点でしょう。
私は結構何をやるにもモチベーションは高くした方が良いと考えていたのですが、成功する人は何でもコツコツやって習慣化している人だとしたら、そんな人たちのモチベーションって実は高くないのではないかと思い至りました。
私は会社では管理職として部下のモチベーションを如何に上げるかを考えていたのですが、ある本には課長は部下のモチベーションを上げる必要はないと書かれていました。
この答えが本書にありました。
私がやるべきことは、モチベーションがあろうがなかろうが成果が出せる仕組み・習慣作りだったのです。
まぁ、部下の人間性は千差万別なので誰にでも合うような仕組み・習慣を私が押し付けるというのはだいぶ難しいでしょうが、モチベーションが低いことが悪いという考えは今後はしなくて良さそうです。
モチベーションはなくても、ダイエットも仕事もできるという状態にできるようにどんな習慣を手に入れれば良いかを考えていきます。