何気なく仕事をしていて、いつの間にかそれなりのポジションまで昇格しましたが、特別に何かをしてきたという実感があまりありません。
とりあえず目の前の仕事を自分なりにこなしてきた感じです。
そんな私の場合は、転職しようとすると年収が下がることになる可能性が高いのかもしれないと最近考えるようになりました。
要は、現在働いている会社ではそれなりに仕事ができるが、他社に所属した場合に有効なスキルが足りないことで他社では役に立たないパターンに陥る可能性が高いというのが私の見立てです。
そんなことにならないようにするには、自分のスキルを言語化することがまず必要だなと考えて、「人材育成コンサルタントが本気で考えた 全員転職時代のポータブルスキル大全」を読んでみました。
本書を読んで自分はどれぐらい他社でも通用するポータブルスキルを持っているのか、また使えるのかを考えてみようと思いました。
ちなみに別に転職したいわけではないのですが、自分の能力の市場価値を捉えておくことは将来的な変化に対応する上で必要な準備だと考えて本書を手に取っております。
また、私の場合は今の会社で部下もいる立場であるため、部下のスキルを客観視する上でも本書に書いてあるようなスキルについて知っておくことは有用であると考えました。
本書は、社会人として必要となるどの会社でも使えるスキルについての概要を説明してくれております。
本書だけを読んで、そのスキルを身につけるというような深い記載はありませんが、広く浅く辞書的に会社に依存しない仕事に役立つスキルにどのようなものがあるのかということを学ぶ意味で有用な情報が得られます。
本書を読んで、自分が普段仕事をする上で使っているスキルを分解し、さらにそのスキルをどのように習得してきたかを言語化できれば部下の育成にも使えるのではないかと考えました。
とはいえ、この点はもう少し考えをまとめる必要があるかと思っています。
まず、本書を読んだ第一の目的である会社に依存しないスキルを知るという点は、一読して達成できたと考えています。
本書に書いてあるスキルを私が全て持っているわけではありませんが、普段の仕事でのものの考え方(スキル)に名前があるということを認識するだけで、考える方向性が整理された気がします。
自分の仕事でも使っているスキルについてはもう少し別の書籍なども参考にさらにスキルの向上を図るというのも仕事のやり方を言語化できてこそ方向感を定められるというものなので、辞書的な知識というのは必要だなと感じました。
本書に記載されていて私が普段の仕事で使えていないが有効なスキルもありますので、その点も再確認して、自分の仕事に取り入れていきたいです。
最近は、色々なコトやモノの言語化に非常に興味が湧いており、本書を読んだのもその興味の一端になっています。
自分の考えをただ頭の中に留めておくだけでなく、言語化して他人に説明し、理解を得るということにもっと取り組んでいきたいと考える良いきっかけになりました。
少し記載が物足りない点は本書の趣旨から考えれば当たり前なので、前述した通り深めたいスキルについては別の書籍を参照するとして、ポータブルスキルについてももう少し全体的に深めていこうと思います。