Workers Wind

主に私の仕事に関する考え方と自分の知識・スキルを習得するために読んだ本、調べたこと、実施した結果などについて記載しているブログです。

個人事業主としての考え方が学べる「Webデザイナーの教科書」を読みました。

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Webデザインに以前から興味があったので、「Webデザイナーの教科書」を読んでみました。

結果的には、本書にはWebデザイナーになる方法は記載されておりません。(はじめに書いてあります。)

本書にはWebデザイナーになった際に、疲弊しないで仕事を続けていく方法が記載されています。

本書に記載されている内容は、Webデザイナーに限定した話ではなくて、小規模な会社を起こして事業をしている人にはほとんどあてはまる話が書いてあります。

 

本書に記載されている仕事をする上で、私がポイントだと感じた点は大きく2つあります。

1つは、自分のスキルを安売りするなということ。

もう1つは、顧客を選べということです。

 

1つ目のスキルを安売りしないという考え方は、以前に読んだ副業の本にも記載されていました。

 

bookreviewwind.hatenablog.com

仕事をとるために、一度価格を下げてしまうと、そのあとから価格を上げづらくなってしまいます。

同じお客さんと仕事をしないのであれば、はじめは安価に仕事をして、スキルアップしてきたら、価格をあげるという考え方でも良いのです。

しかし、常に安い価格で仕事をしているとお客さんに自分を仕事を価格だけで評価されてしまい、結果的に別の安い競合会社に仕事を取られてしまいます。

そこには価格以外にお客さんとの信頼関係が築けないのです。

 

また、価格勝負に入ると疲弊するだけであると記載されています。価格勝負ではなく、どこかのエリアでは自分が一番という強み(他者との差別化要素)を見つけていく必要があります。

大きなエリアで一番を目指すのは難しいですが、自分のスキルをよく理解して細かく定義付けすることができれば、ある領域においてはトップレベルになることができるということが本書には記載されています。

本書で著者は、Webアナリティクスに強いWebデザイナーというWebデザインに求められるスキルを組み合わせて強みを獲得しています。

 

また、価格勝負しないということにもつながりますが、自分が取引したいお客さんを選ぶのが大事ということもビジネスをする上では真理です。

長らく日本では「お客様は神様です。」というように顧客第一主義の考え方があり、勘違いしてしまった顧客を作り出してしまいました。

しかし、最近は飲食店もお客さんを選ぶ時代になってきたようなニュースもみられるようになってきました。

モンスター顧客をお客さんと捉える必要は必ずしもないのです。

どうしても、お客さんと相性が合わないということもあるので、そういう場合は無理に付き合う必要はないのです。

無理に相性が合わないお客さんと付き合うのは結果的にお互いが不幸になりかねません。

自分がたまたまそのお客さんと相性が合わなかったと考えて、すっぱり取引をやめてあげた方がそのお客さんにも結果的に良い方向に話が進むこともあります。

そう思って、自分が取引したいと思えるお客さんを選ぶことで、良い仕事もできるということです。

 

他にも、自分一人で仕事をしようとせずに、得意な人に仕事を任せるとかの個人事業主として効率的に仕事をする考え方が本書では学べます。

自分の仕事の成果物を生み出すために、どのようなスキルが必要かが分かっていれば、自分の足りないスキルは外部のパートナーに任せるという考え方はすごく合理的です。

 

本書は著者がWebデザイナーという職種であるため、Webデザインの現場を題材としてはおりますが、本書に書かれていることは、ほとんどの仕事にあてはまる考え方です。

自分が仕事をしていて、なんだか疲弊しているなと感じたら、本書を読んでみると改善できるポイントが見つけられると思います。

 

ただ、Webデザイナーってどんな仕事なんだと思って本書を読むとそこら辺の内容はほとんど触れられていないため、だいぶ物足りない内容だと思うことでしょう。

 

Webデザイナーの仕事を題材にした普通の仕事指南書だと思えば、仕事をする上での心構えを知ることができます。

 

個人事業主で少し仕事に疲れているなという人に読んでほしい本です。
 

Webデザイナーの教科書

Webデザイナーの教科書

  • 作者:髙塚 修治
  • 発売日: 2020/08/12
  • メディア: Kindle版
 

 

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