Workers Wind

主に私の仕事に関する考え方と自分の知識・スキルを習得するために読んだ本、調べたこと、実施した結果などについて記載しているブログです。

紳士服屋の不思議~なぜ、紙伝票を失くさないのか~

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以前からすごく不思議に思っていることがあります。

それは紳士服屋(アオキ、コナカ、青山など)で買い物をするときは、必ず店員が紙の伝票に手書きで購入品を書いて、電卓で料金計算をした上でさらにレジに合計金額だけ(たぶん、細かい品物の情報は打ち込んでいないようにみえる)を打ち込んで支払いに持っていくという業務フローの紙伝票の扱いが不思議でしょうがない。

紙の伝票って客からみても非効率なような気がするのですが、多くの紳士服屋がこの手法を取り続けているのは何か業界の慣習のようなものがあるのだろうかと気になってしまいました。

紳士服屋の知り合いもいないので、とりあえずネットで検索しても本件について有益な情報が得られませんでした。

何となく、この部分を電子化しても業務効率が格段にあがるわけではないだろうし、レジをシステム化する投資コストや運用コストを回収できるようなものではないのだろうと思ってはいるのですが、この業務をシステム化しないことの弊害はないのだろうかというのも疑問です。

 

そもそも客がみているところで電卓叩いて料金計算したり、紙の伝票を書くのって私としては時間がかかるので正直やめてほしいと思っているのですが、どこの店も客を待たせることを平気でやるんですよね。

待っている間に、他の商品に興味を持たせようとしているのかもしれませんが、そんな効果ないだろうとも思います。

 

大体どこの紳士服屋も会員登録をすれば、ダイレクトメール(ハガキ、eメール双方だったり、片方だったり)送ってくるので、客がどんな商品を購入したかは、細かく管理しておいた方がOne to Oneマーケティングみたいなこともできるだろうにと思うのだけど、そういった手法を取り入れているとは到底思えないダイレクトメールしか届きません。

まぁ、One to Oneマーケティングをやることが紳士服業界にとって効果的だという検証結果はありませんが、自分の体格や好みに合った商品を薦められた方が実際に着た時にカッコよくみえるので購入意欲は高まりますよね。

 

何となく紳士服屋のマーケティングとか内部業務とかには、デジタル化して効率化していった方が良くなることがいっぱいありそうな気がするのですが、そもそも業界的には斜陽産業のため、システム投資は難しいのかな。

 

どこの店も紙で管理している状況だから、業界共通システムを作ってシェアを拡大する路線で考えればシステム会社的には投資回収できるようなシステム開発ができるような気もするのだが、どうだろうか。

 

あと、紳士服屋ではあるもののオンライン発注しかできないFABRIC TOKYOという店もある。こちらは、そもそもオンライン発注なので紙の伝票は当然ない。

こういったシステムを全面に出して売りにきている会社もあるため、上記のような業界共通システムはこういったシステムを開発した会社がやるのかなとも思います。

 

店舗内の業務効率化自体は、私の意見としては差別化するようなものでもないと思うので、業界共通システムでいいと考えています。

一方で、システム化した上で収集したデータをどのように使うかは競争力の源泉になります。

今はシステム化されていないため、データ活用に限界があるでしょう。

紳士服市場全体では、売上が減少している一方で、オーダースーツ需要が伸びていることを考えるとOne to Oneマーケティングは実は有効なのではないかとも考えらえれます。

これをやろうとするとデジタル化は必須となってくるため、そういった取り組みができる会社が残っていくのかなと考えました。

 

実際は、どうして紙の伝票を無くさないんですかね?

知ってる人がいたら教えて欲しいです。

 

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