私がよく観ているYoutubeチャンネルのリベラルアーツ大学でしばしば話題になっているユダヤ教の聖典タルムードの金言を集めた「ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集」を読みました。
本書の著者は日本人でありながらユダヤ教に心酔し、ユダヤ教に入信しております。
タルムードをしっかりと理解するには、ヘブライ語のタルムードを読まなければいけないということではありますが、本書を読むことでユダヤ教の教えについて垣間見ることができます。
世界のトップのお金持ちの大半がユダヤ人であることを考えても、ユダヤ教の教えに学ぶというのはお金持ちになるのに必要なことであると思い本書を手に取りました。
というか、リベ大の学長が薦めているので読みました。
本書に記載されていることは、リベ大のYoutubeチャンネルでも学ぶことはできるのですが、動画のフィルタを介さずに自分でも本を読んで勉強しておいた方がまた違ったものを得られると思ったのも、本書を読もうと思ったきっかけです。
本書ではタルムードの教えやユダヤ人の母親がタルムードを教科書とした子供への教育方針なども知ることができます。
ユダヤ人の母親はとにかく「Why」を大切にするということです。
なぜそう考えるのか、また、子供が母の質問に回答してもさらに「Why」を重ねるのです。
そうすることで子供の考える力が養われます。
日本の高等教育ではテストの答えを得るための勉強をします。
しかし、人生には満足のいく答えがないものの方が多いです。
そういった教育の差がお金持ちになる(成功する)ためには必要なのだということを教えてくれます。
教育の差というよりは、常に考える姿勢が重要ということですね。
また、本書を読むとユダヤ人が如何に勤勉であるかということもわかります。
ユダヤ人は満足のいく暮らしを手に入れていたとしても、慢心するということがないのです。
人生には楽なときもあれば苦しい時もあるということを幼い頃よりタルムードの教えにより刷り込まれているのです。
従って、楽な時には次の苦しい時の準備をしているし、苦しい時にはどうすれば楽になれるかを考えて行動しているのです。
常に最悪の状況を想定しているというのです。
これはすぐに実行できることではありません。
ユダヤ人はとにかく考えて行動しているというところを、見習わなければいけないと感じました。
最後に、とても重要なことはユダヤ人は何かを得るには、まず何かを失わなければならないということを認識しているということです。
何も失わずに、何かを得ることはできないということですね。
欲しいものがあれば、それに対する何かをはじめに差し出さなければ欲しいものを手にすることはできないのです。
この考え方には、再現性があるのだと思います。
例えば、宝くじを買ってたまたま当たってお金を得たとしても、また宝くじを買って当たるということはほとんどないでしょう。
とはいえ、宝くじを買うためにお金を払っているので一応お金は失っています。
しかし、宝くじで得られる対価とはじめに支払うお金は多くの場合は釣り合っていないでしょう。
これでは再現性はないのです。
お金持ちになるには再現性のある方法を手にいれる必要があります。
欲しいものに見合った対価をはじめに差し出し、その見返りとして欲しいものを手にいれるのです。
しかし、対価を先に支払ったからと言って、欲しいものが得られる保証は実はありません。それでも、何かを得るにはまず自分から何かを差し出さなければならない。
この前提は、何事にも通じるものがあります。
また、自分が先に支払った対価により欲しいものが得られなかったとしても、そこから何故欲しいものが得られなかったかの学びを得ることができます。
この学びが次の成功につながるのです。
このような考え方を幼少期から叩き込まれてきているので、ユダヤ人は逆境に強く世界のトップのお金持ちになっているのです。
私もこのような考えを持てるように、考えて行動します。
本書には、非常に興味深いユダヤ教の逸話が紹介されているので、興味がある方はぜひ手に取って読んでみると良いと思います。
きっと人生の指針を得ることができるはずです。