私の知り合いがREALITYというスマートフォンアプリを使って音声配信をやっており、これでリアルマネーを少なからず稼いでいるというので、どのように稼いでいるのかを聞いたら、その闇が深かったのと同時にプラットフォームビジネスが強いと思ったので、少し記載しておく。
REALITYとは
REALITYとはスマートフォン向けのアプリです。ユーザ登録して、あらかじめ用意された素材を選んで自分好みのアバターを作成して、音声配信が簡単にはじめられます。
作成したアバターはスマホのインカメラに映った自分の表情に連動します。
配信はリアルタイムで行われ、録画しての配信等はできませんのでライブ感が人気の秘密だと考えています。
自分で配信するだけでは、一人で語っているだけになってしまうので当然のように好きな配信者をフォローして、その配信を聴きにいくということもできます。
つまりREALITYユーザはREALITYプラットフォーム上で全員が配信者にも視聴者にもなれるということです。
自分のアバターや背景をかざる素材は、無料のものもありますが、スマホアプリですので当然のようにガチャシステムで引き当てる有料素材もあります。
これだけでは、REALITYで自分の儲けを得ることはできません。
配信者は視聴者から赤枠とよばれる有料ポイントを投げてもらうことで、リアルマネーを稼げるのです。
声が売りモノになる
最近、音声配信系のサービス需要が高まっているというニュースを聞きました。
インターネットの普及により衰退していたラジオのような配信サービスが、コロナにより自宅時間が増えたことでながら聴きができる音声配信サービスの人気が再び高まってきたというのです。
REALITYもこの音声配信サービスに分類されます。
配信者の中には、本当に良い声で配信されている方がおり、面白い話ができなくても良い声で話していて、視聴者の質問に応えているだけで配信者はフォロワーも増やすことができるのです。
REALITYはアバター素材が優秀で、カッコイイアバターやカワイイアバターが簡単につくれるので、自分が良い声(イケボ、カワボ)だと思う方はぜひトライしても良いでしょう。
REALITYの闇
REALITYはSNSの要素も非常に強くもっており、熱心に配信している配信者は自分のフォロワーを大事にしています。Twitterとも連動しており、自分のフォロワーやフォローしている人のTwitterなども巡回して、コミュニティを形成しています。
そこに投入されるのが定期的に開催されているREALITYイベントです。
このイベントは様々な条件で上位を獲得できるものになっているので、上位獲得には赤枠(現金)を多く獲得する必要があるイベントもあります。
自分がフォローしている配信者がイベントに参加しようものなら、熱狂的視聴者は惜しみなく赤枠を提供して、好きな配信者をイベントで勝たせようとしてくれるのです。
つまり配信者は自分のファンの視聴者を大事にすることでこの赤枠を多く獲得することができるという構図です。
この赤枠はREALITYの運営を支えているため、プラットフォーム側としては沢山の赤枠が提供される仕組みを構築しているのです。
配信者が獲得した赤枠の金額のうち2割程度は配信者にREALITYの運営から指定口座に振り込まれたり、REALITYで使うポイントにしてガチャを回すことができます。
つまり赤枠のほとんどは、REALITY運営に落ちる仕組みにはなっているものの、人気の配信者になれば月に10万円以上を稼ぐこともできているようです。
イベントの終了時間間際のトップ争いをみていると1万円代の赤枠(タワー)がバンバン視聴者から提供されるので、ちょっと怖くなります。
まぁ、この域の配信者になるには大変な努力が必要ではありますが、配信が好きということであればやってみると良いと思います。
ただ、配信だけするのではなく視聴者を大事にするという精神と行動は必要です。
視聴者を財布と思っていないか
さて、ここまでのところで私が感じてしまったのは、配信者はそのうち視聴者を自分の財布と思ってしまうのではないかということです。
視聴者は好きな配信者に自分を認知してもらうために赤枠を惜しみなく投げます。
REALITYはコミュニティ要素があるため、オフ会などで現実に配信者と視聴者が会うこともあります。
しかし、通常はオフ会がされるということは考えない方が良いでしょう。
声だけ聞いていたときとリアルであってしまうと、その声が違った聞こえ方をしてしまうこともあるでしょう。
合わない方が良いということもあります。
でも、REALITY上では配信者に認知してもらいたい、だから、赤枠を投げる。
なんだかアイドル商法ととても似ていますね。
赤枠を投げてくれる視聴者は配信者にとって正直超有益な存在だと思います。
その視聴者を配信者は生かさず、殺さず上手くコントロールしているとしたらと考えると・・・
闇が深いなぁって正直思いました。
そして、そのようなプラットフォームが実はREALITYだけではなくて、そこかしこにオンラインサロンとかいう名前で乱立してきていることを考えるとインターネットの商業性はある意味無限大といえるかもしれませんし、人間の欲望が渦巻いているわというちょっと怖い側面をみてしまいました。
さて、私は特にREALITYにはまっているというわけではないのですが、視聴者側ではなく配信者側に回るのは正直興味があります。
ただ、実際に配信するのは時間効率がよくない行為だと思っているので現状すぐに配信者になるということはないとも思います。
皆さんは今回の話から、配信者ってどう思いますかね?