社会人2、3年目の時の上司に言われた言葉があります。
「雰囲気を感じているのは自分。そんな雰囲気はない。」
これは、私があまりにも有給休暇を取得しなかった時に、上司との面談にて私が有給休暇が取得しづらい雰囲気があると説明した際に、上司からもらった言葉です。
この言葉は私の心にストンと落ちましたが、その結果として私が積極的に有給休暇を取得したかといえばそんなことにはなりませんでした。
私の場合は、季節の変わり目とかに体調を崩して休まなければならなくなる可能性が高いのと、会社を休んでも特にやることもないため、積極的に有給休暇を消化する理由もなかったからです。
最近では、有給休暇を取得しない社員は問題社員になってしまうので決められた有給休暇日数は消化するようにしています。
さて、前置きが長くなりましたが、今回のテーマは「ブレーキをかけているのは自分」についてです。
前述の雰囲気もそうですが、目に見えないモノと戦っている時は生きていると結構あるものです。
空気を読んでしまうということですね。
ただ、私は昔からあまり空気を読まないというか、読めないというか、自分でおかしいと思うことに関しては、口に出してしまうという性格であったため、周囲の人からは空気が読めないと思われていたことでしょう。
自分で納得できないことは我慢ができない性分なんですね。
ただ、話してもわからない頑固者ということではないと自分では思っているので、私の言い分に返答してくれる人の話は聴くようにしています。
私の主張としては、目に見えないモノに対して自分でブレーキをかけて止まっていても何も解決しないということです。
営業をやっているとお客さんにお金の話を切り出すのは、どうしてもイヤなものです。
日本ではお金に対して良い印象がないことが、この気持ちを作り出しているのだと思っていますが、営業はお客さんに提案して、お客さんにその提案の対価を金銭に替えてもらうことが仕事です。
仕事なので、お金の話をしないわけにはいかないのです。
他にも言いたくないことや聞きたくないこともあります。
しかし、それをするのが仕事なので、心のブレーキを踏んではならないのです。
アクセルかけっぱなしも疲れますが、ブレーキの踏みすぎも疲れますよね。
そして、アクセルをかけるのもブレーキを踏むのも自分なのです。
アクセルもブレーキも踏みすぎれば、どちらも問題になりますので、バランスが重要です。
ただ、普段ブレーキを踏みすぎと考えるのであれば、一度ブレーキを踏むのをやめることをオススメします。
だいぶ心が軽くなりますよ。
このことに明確に気づいたのは、前述の上司の言葉でした。
「雰囲気を感じているのは自分。そんな雰囲気なんてない。」
今は私も部下を持つ立場になりました。
この言葉は、私の部下にも伝えています。
本記事を読んだ方にもこの言葉が少しでも伝われば幸いです。