Workers Wind

主に私の仕事に関する考え方と自分の知識・スキルを習得するために読んだ本、調べたこと、実施した結果などについて記載しているブログです。

「Yext Search Experience Cloud」は便利なサービスだけどモヤモヤする。

Yext Search Experience Cloud」というサービスがあるらしい。

このサービスを利用することで、Google、Facebook、Siriなどの外部プラットフォームに掲載されている店舗の営業時間を同サービスを経由して各プラットフォームのAPIと接続し、更新できるというのだ。

xtech.nikkei.com

「Googleで営業時間を確認したのが失敗だった。新型コロナウイルス対応で営業時間が変わっていた」「食材を買おうと思って行ったらスーパーがもう閉まっていた」――。

 新型コロナの感染拡大で小売店や外食店が休業や時短営業を余儀なくされ、SNS(交流サイト)上にこんな投稿が散見されるようになった。ネット検索などで正しい情報を得られず、店舗に行ってしまった消費者の投稿だ。

なぜ、このサービスが気になったかというと今日たまたま出かけた際に、奥さんからパン屋で買い物してきてほしいと頼まれて寄ったパン屋が休みだったのだ。

f:id:nob0018:20200524223931j:plain

指定されたパン屋は休みだった。

このパン屋は、元々日曜日と月曜日が定休日なので奥さんはよく調べずに私に買い物を頼んだのだが、この際に先日読んだ前述の記事のサービスについて思い出したので、その際に考えたことを記載しておきます。

店舗の営業時間をどこで確認するか

自分の行動に照らし合わせて考えてみると、どこかのお店に行こうと考えた場合には、まず営業時間を確認するのでGoogleで検索します。

この際に検索したお店がヒットすれば大多数のケースで当該店舗が検索トップに来るのではなくGoogleの店舗情報がトップにきてしまうのだ。(スマートフォンでの検索結果の場合)

前述のパン屋の場合には、トップがGoogle、2位が食べログ、3位に店舗のHPだった。

そうすると自ずと店舗のホームページではなく、Googleの店舗情報で営業時間を確認するので大体の人(Yextによると7割)の検索はこの時点で完了してしまうかもしれない。

ただ、私のケースで言えば現在の新型コロナウイルス禍においてはGoogleの情報が更新されていない可能性も考慮して、本家のホームページもチェックするようにはしています。

今日は、そもそも奥さんが定休日の店に行ってこいとは言わないだろうとタカをくくって失敗しただけです。

このサービスってネット民に寄りすぎじゃないか?

私の意見は、ここまで企業・店舗側が顧客にサービスを提供しなければいけないのかということだ。

確かに、GoogleやFacebookなどのプラットフォーマーの台頭により、企業・店舗HPまでいかずに多くの情報を得ることができるようになってしまっている。

しかし、本家のHPが更新されているのであれば、店舗としては自分たちの義務は十分に果たしているだろう。

その上で、顧客が企業・店舗HPを閲覧せずに誤った情報に導かれてもしょうがいないと思う。

しかし、企業・店舗側は顧客が誤った情報に導かれて不快な思いをしないように、思いつく限りの対応を取るということで本サービスを使うということなのだろう。

企業・店舗側としてはどちらかというとプラットフォーマーに本サービスの使用料を肩代わりしてほしい気持ちがあるのではないだろうか。

確かに、本サービスはユーザーの動向を考慮した良いサービスなのだろうと思うのだが、ネット社会は玉石混合の情報が氾濫しているため、ユーザーとしては玉をみる目を養う必要がある。

企業・店舗側がこのようなサービスを利用してくれることは頭が下がるところではあるが、あまりユーザーを甘やかせすぎると調子にのって、あらぬクレームをつけてきかねないだろう。

このサービスを利用するのが当たり前になると、正に使っていない企業・店舗が悪とでもユーザーに言われかねない。

本サービスは発想としてはすばらしいし、きっと本サービスの恩恵を私もすでに受けているのかもしれないが、企業・店舗側にはここまでやってくれなくてもいいかなと正直思っている。

そのかわり自社・自店舗のHPはしっかり更新しておいてほしいところです。

まとめ

「Yext Search Experience Cloud」はネットユーザーの動向をよく把握しているすごく便利なサービスだと思いますが、あまりネットユーザーを甘やかさせ過ぎない方が私としては良いと思っている。

ただ、ユーザー動向を把握した上で、このようなサービスを構築・提供できる体制はすばらしいものがあるので、こういったサービスの考え方自体は感心します。

「Yext Search Experience Cloud」は時代にあったサービスだと思います。

さらに、本サービスについては単にプラットフォーマーの情報更新をするだけでなく、自社・自店舗のHPも同社のサービスを利用して構築することで、自社・自店舗のHPの情報更新からプラットフォーマーの情報更新までを一元管理できるというのです。

この点は、他のHP作成やコンテンツマネジメントシステムを提供している企業にとっては本サービス脅威ですね。

 

bakerytom.sakura.ne.jp

なお、ベーカリートムさんには、今度は土曜日に行きたいと思います。
 

【スポンサーリンク】