ズボラな私は、個人番号が記載された通知カードを紛失してしまっておりましたが、4月の中旬に行政サービスを便利に受けるためにマイナンバーカードの発行依頼をしておりました。
- マイナンバーカードの受け取り
- 悲劇のパソコンでのオンライン申請にはICカードリーダー必須
- iPhoneによるオンライン申請
- 口座情報確認画像のアップロード
- 口座確認処理の人的負荷軽減案
- 申請手続き完了と手続き結果の文字化け
マイナンバーカードの受け取り
ようやく発行されたというので、役所に受け取りにいったところ今回の新型コロナウイルスの影響を鑑みて、政府が国民一人当たり10万円を支給してくださるという特別定額給付金のオンライン申請のために、マイナンバーカードの署名用電子証明書暗証番号ロック解除に来た人たちで役所は大変混雑しておりました。
役所開庁の5分前に到着していたのですが、すでにマイナンバーカードの受け取りに15人来ており、待ち時間は5分と表示されておりました。(この時点ではマイナンバーカードの暗証番号ロック解除は別の待ち行列だと思っておりました)
受け取りだけなので、そんなに時間がかからないのだと思っていたところ待てど暮らせど受付番号が進まず結局5分の待ち時間は75分かかりました。
マイナンバーカードの受け取りに際しては、通知カードを紛失していると紛失届のような書類を書かねばなりません。
また、身分証明書のコピーを役所の所員が取得するのにもなんだか時間がかかりました。
そして、マイナンバーカードを受け取った後に、以下の4点の暗証番号の設定をします。
- 署名用電子証明書暗証番号(アルファベット大文字と数字の組み合わせで、6文字以上、16文字以下)
- 利用者証明用電子証明書暗証番号(4桁数字)
- 住民基本台帳用暗証番号(4桁数字)
- 券面事項入力補助用暗証番号(4桁数字)
2~4の番号については同じものでも可というか同じものにしてほしいのか、設定画面がデフォルトで入力不可の状態にされておりました。
入力はタッチスクリーン上のソフトウェアキーボードで行ったのですが、少々反応が悪くて個人的にはハードウェアキーボードで打鍵させてほしかったところです。
まぁ、しょうがないですね。
役所側はこの番号設定の準備に結構手間取っていたように思われます。
端末が2つしかなかったのと、この端末を扱える所員が少ないように感じました。
そして、たぶん署名用電子証明書暗証番号を忘れた人も同じ待ち行列に追加されるため、芋づる式に対応が遅くなってしまっていたのでしょう。
普段のマイナンバーカードの受け取り手続きだけであればすぐに完了するところが暗証番号を忘れた人たちの対応なども重なり、システムへのアクセスが集中、サーバ側の処理自体が重くなっているとも説明されており、これほどの対応時間を要したのでしょう。
などと想定よりも時間は大分かかりましたが、無事にマイナンバーカードをゲットしました。
悲劇のパソコンでのオンライン申請にはICカードリーダー必須
そして、仕事を終えていざオンラインでの特別定額給付金申請をしようと思ったところパソコンで申請するには、マイナンバーカードのICカード情報を読み取るICカードリーダーがいるとか説明されている始末・・・
うーん、これはニュースでは放送されていなかったような気がするのでそれなりに困っている人がいると思います。
しかし、一応最近のスマートフォンを持っていればパソコンではなくスマートフォンのみで申請手続きを完結させることはできます。
私はiPhoneXで結局申請手続きを完了させました。
iPhoneによるオンライン申請
申請手続きをするマイナポータルの申請手順をみるとiPhoneのSafariではコンテンツブロッカーをオフにしろと記載されていましたが、私のiPhoneにはそのような設定メニューはなかったので、念のためポップアップブロックの設定を解除して申請手続きを行いました。
口座情報確認画像のアップロード
それと、特別定額給付金を振り込む銀行口座等を当然登録する必要があるのですが、口座情報の確認のためにキャッシュカードやインターネットバンキングなどの画像ファイルを添付する必要があります。
画像は最終申請時に白黒2階調の200dpi推奨とか書いてあったので、無駄にグレースケール画像を作ってアップロードしましたけど、グレースケールは白黒2階調ではないんだよね。
まぁ、大丈夫だとは思いますけどね。普通は画像アップロードするところに画像の仕様は記載しておかないかな?
書いてあるのは対応できるファイル形式だけでしたよ。
口座確認処理の人的負荷軽減案
ここら辺の口座確認手続きは画像アップロードとかではなくて、銀行のオープンAPIの仕組みを使って口座情報の確認なり、個人情報の確認なりを行政システムと銀行システム間で相互に確認できる仕組みを構築してしまってもいいと思うけど、国民の皆さんはそういうのはイヤなのですかね・・・
正直、銀行名の入力については銀行番号の入力は求められなかったので、システム的なチェックがあまりやれないのではないかと心配になってしまいました。
ちなみに銀行番号の入力欄はありませんでしたが、支店番号の入力欄はありました。
でも、支店番号の入力欄にはじめは気づかなかったので支店番号を入力しないで次のページに進めてもエラーになりませんでした。
エラーチェックが足りない気がしました。
入力内容の確認画面で支店番号の入力をしていない(入力欄に気づかなかったことに)気づいたので、そこでページを戻って支店番号を入力し直しましたが、何が必須入力項目なのかわかりづらい画面でした。
まぁ、支店番号が必須入力でなかったとしても口座情報の確認画像ファイルの添付があるので、支店名が書いてあれば口座情報の確認は目視でやれるのだと思いますが、この時代として考えるとアナログ過ぎますね。
システムで必須にしていなかった項目が入力されていなかった関係で振り込みできないとかになったら、ちょっとした暴動が起きそうですね。
システムで必須入力にしていなかった以上、必要項目が入力されていないことをユーザーの責任にはできないかなというのが私の意見です。
また、人的負荷削減のために、もしかすると画像と入力データのマッチングにAI-OCRとかを使う仕組みがあるのかもしれませんが、結局それだと今の技術では100%の精度はでないので、口座情報の確認は結局人の目視に頼らざる得ない部分がありますので振り込みまでにはそれなりに時間がかかりそうですね。
申請手続き完了と手続き結果の文字化け
何はともあれ私の申請作業は完了しました。
最後に、申請情報の内容をダウンロードして確認できるのですが、iPhoneでみたら文字化けしていて読めませんでした。
別途、PCで確認する必要がありますね。
ここら辺、なまじ色々な機種に対応できる環境を作ってしまっているので問い合わせも結構増えそうですね。
本件手続きをしてみて行政サービスをオンラインで成り立たせるのはかなり大変だなと実感しました。
あえて対面対応にすることで、対応する人数を制限しているのかもしれないと思いましたが、今回のように10万円もの金額が絡むとなるとそれなりの人が動くと思うので、システムでやる際の準備にはもう少し検討を深めてもよかったのかもしれません。
次回以降の反省にしてほしいですね。
私としてはiPhoneでのマイナンバーカードのICカード情報の読み取りはかなりエラーになったので、パソコン用のICカードリーダーを給付金で買っておこうかなと思いました。
iPhoneにケースをしていた時は100%の確率でICカード情報の読み取りには失敗したのでケースは必ず外した方が良いでしょう。