Workers Wind

主に私の仕事に関する考え方と自分の知識・スキルを習得するために読んだ本、調べたこと、実施した結果などについて記載しているブログです。

楽天の送料無料化というのは店舗にとってそれほど脅威なのだろうか

楽天市場が3,980円以上の購入で送料が無料化されるということに対して、出店者がものすごい反発をしていて、公正取引委員会が乗り出してきているということに対して私の現時点の考えを書いておこうと思います。

www.nikkei.com

私としては生活にかかわる大部分を楽天にシフトしてきており、楽天にはがんばってほしいとは思っております。

 

ネットショッピングを個人で立ち上げる力がない個人商店がショッピングモール型の楽天への出店により、売上を伸ばしているのは事実であり、そのような店舗が楽天市場を出ていくのは容易ではないということは想像に難くないと思います。

 

一方で、最近の宅配業者への配慮(あえて配慮と書きます)やコンビニ店長への配慮等、従来のビジネスモデルが労働力不足によりビジネスモデルの限界に達してしまい立ち行かなくなっているのだろうという状況での送料無料化は結構厳しい方針だとも思います。

 

ただ、この場合は結局商品価格に送料を含めるという道にシフトせざる得ないのではないかと考えております。

 

ここで送料を商品価格に含めてしまうと、ネットをみて最安値を調べるユーザがどこまでいるのかということにも影響してきますが、Googleによりネットでの調べ物は非常に楽に行えるので、送料を商品価格に転嫁するのは出店者側の売上を落とすことにつながるということになるのでしょう。

 

つまり出店者としては利益幅は減るがユーザを逃がさないために、楽天市場に残るのかどうかという選択を迫られているということなのですが、楽天依存型のビジネスをしている以上これはしょうがないですよね。

 

楽天でないショッピングモール型サービスもあれば自分でサイトを開くことも可能なため、私としては今回の件が気に入らないのであれば出店者側は楽天から出ていくことも可能なので、独占禁止法にあたるのかというのは甚だ疑問です。

 

個人商店規模の店主にITリテラシーはないが普通だろうとは思いますが、結局は他人のふんどしに頼ったビジネスではどうしたって限界があるということを本件は如実に表しておりますね。

このビジネスモデルを選択した時点で容易に想定できる状況なので、その対策を用意してこなかった弱者側はかわいそうですが、搾取されるしかないですよね。

厳しい現実とはなりますけどね・・・

わかっていてもできないことはあります。

 

とはいえ、この状況により楽天側も多くの個人商店を失うようなことになれば競争力の一部を失うことになりますので、よくよく議論していただいた方が良いと思います。

 

ちなみに、私としては事の発端になっている楽天の送料というか楽天のサイトや各説明の内容があえてやっているのだろうと思うほど、わかりづらいのが非常に不満です。

 

各店舗毎に発送料の考え方が違うのは個人商店の集まりであるからしょうがないとは思うもののサイト掲載の内容と、いざメールが届いた際の内容が違うとか注意書きがわかりづらいとか、もっと改善すべきところはあるのではないかということが過去の楽天市場での取引ではありました。

最近ではないかもしれませんが、個別に交渉ができそうなのが楽天市場の良いところであり、悪いところなのではないかなと思います。

ここら辺はネット世論に聞いてみたいところです。

 

一方そこへいくとAmazonはここら辺(送料の考え方)は非常にわかりやすいので、ユーザへの説明方法という観点を改善するだけで大分違うのだろうにと思うのですが、楽天としてはそういう分析にはならないのですかね?

サイトのユーザビリティ改善により、ユーザは結構楽天を利用するほど、彼らのポイントサービスは魅力的だと思いますけどね。

これは送料が有料という観点とは別にユーザをつかんでいると思います。

 

とにかく気になるニュースなので、しばらくウォッチしていきたいですね。

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