国内3大キャリアの格安プランが出揃ったところで楽天モバイルがやってくれた。Rakuten UN-LIMIT VをVIにバージョンアップして業界最安値と言っても過言ではないサービスとしてくれたのだ。
しかも、既にUN-LIMIT Vを契約しているユーザのVIへの契約変更は必要ない。
UN-LIMIT Vを契約しているユーザにとっては条件が悪くなりようがないサービスだからだ。
VIのサービスによりユーザが増えて、通信品質に問題が出てくるというのは楽天モバイルのサービスではあり得るとは考えられるが、これは正直ユーザサイドで考えてもしょうがない。
使っていて通信品質が悪いと思えば、今回の3大キャリアの格安プランで一番自分に合っているものに乗り換えれば良いだろう。
さて、VIのプランについて説明する前にVを使っている私から、楽天モバイルのサービスについて説明しよう。
まず、楽天モバイルでよくある話として、つながらないということがある。
これは、3大キャリア特に長らくdocomoユーザであった私としては楽天モバイルはカバーエリアがまだ少ないため、つながらないところがあるのは実感した。
楽天モバイルがカバーしていないエリアでは、au回線が使える場合もあるのだが、このエリアにも死角がある。
つながらないところは本当につながらないのだ。
例えば、私の行動範囲では国分寺駅や町田のとあるミニストップは通信カバーエリアに入っていないのか完全に通信ができなくなることを確認している。
通信できなくて困ることの第一位は、スマホ決済サービスが利用できないこと。
町田のミニストップで楽天ペイ払いをしようとしたときに通信できなくて、現金決済に切り替えたのだが、スマホ決済をする際にまず電波を確認する習慣を付けようと思ったし、やはりスマホ決済だけには頼れないなと実感もした。
ちなみに、楽天モバイルの通信・エリアマップをみるとこれらの場所もカバーしているようにみえるのだが、つながらない。
また、このマップをみると山岳エリアは将来にわたってサポートされない可能性が高いので、よく山に行くという人は楽天モバイルにしない方がよいだろう。
あと、電話はRakuten Linkアプリを利用して発信しないと、通話料金が発生する点も注意が必要だ。
このRakuten Linkアプリによる電話だが、通信状況によっては恐ろしく音声が悪い。
よく電話をするという人は、この音声品質に我慢できないだろうから楽天モバイルの利用はお勧めしない。
では、どういう人に楽天モバイルをオススメできるかを説明する。
まず第一に楽天経済圏で生活している人には当然オススメする。
楽天モバイルの契約をすることでスーパーポイントアッププログラム(SPU)で1倍を獲得することができる。SPUはしばしばルール変更があるため、将来にわたって1倍が保証されるわけではないことには注意が必要だが、今は楽天も楽天モバイルユーザを増やしたいのですぐに改悪されることはないだろう。
このVIリリースのあおりを受けたのは、むしろ楽天ゴールドカードユーザだった・・・
次に、携帯電話料金をとにかく安くしたいというユーザにも楽天モバイルをオススメする。
まず第一に今契約すれば1年間は無料で利用できるのだ。
この1年間の無料期間のうちに楽天モバイルの契約して、自分の行動範囲でどれぐらい楽天モバイルがつながらないのかを体験しておくことをオススメする。
自分の行動範囲でほとんどつながらないなら、メイン回線として楽天モバイルを選択するということはあり得ない。
しかし、つながらない場所が体験できるほどみつからなければメイン回線にできる。
これを確認する上でも、まず楽天モバイルの契約をした方が良い。
デュアルバンドの設定ができるスマートフォンを持っていれば端末を買い足す必要もないし、楽天モバイルで実質0円の端末を調達しても良い。
楽天モバイルが実際に自分にとってメイン回線とできるかどうかという観点を確かめるためにも、世の中の噂ではなく自分の行動範囲で確かめる必要があるのだ。
そして、楽天モバイルの無料期間が終了した後に解約すべきかという観点では、楽天経済圏に使っているユーザであればSPUに1倍がついている間は解約する必要はない。
なぜならVIは、1GB以内であれば料金が発生しないからだ。
つまり無料でSPUの1倍をゲットできるということだ。
楽天モバイルとしてはかなり思い切った料金体系にしてきたと言える。
これは、無料期間が終了した際のユーザ離れを抑えるのにかなり貢献する料金体系となるだろう。
そして、VIの通信量により段階的に請求料金がかわるプランも魅力的だ。
かつて楽天モバイルでスーパーホーダイSプランだった私は正直UN-LIMIT Vへの切り替えにより携帯電話料金が最終的にはSプランよりも割高になることに少なからず悩んでいた。
その悩みがVIの料金体系により改善される。
通信量が3GB未満であれば、980円、20GB未満であれば1,980円、20GB以上であれば2,980円。
私はスーパーホーダイSプランの時には毎月3GB前後の通信量だったことを考えれば、月々の携帯電話利用料金を980円で抑えられる可能性が出てきた。
これはスーパーホーダイSプランの時と比べて500円ほど安い。
ただ、実際には20GB未満の支払いにはなるだろうと思っているが、既にスーパーホーダイSプランは切り替えてしまったので、もはや後戻りできなかったところでVIが出たのはうれしい悲鳴と言える。
さて、あと楽天モバイルは申込を完全にWebに限定していないところも3大キャリアの格安プランとの違いとして掲げている。
これは大変有用なことだと思っている。多くのユーザを取り込むのに実店舗はまだまだ有用だ。
世の中そんなにITリテラシーが高いユーザだけではない。店舗に行って申込方法を教えてくれる存在は、重要だろう。
3大キャリアが本気を出してきたことで楽天モバイルが劣勢に立たされたと思っていたところではあったが、VIのプランはかなり魅力的だ。
だが、1年間の無料期間があるため楽天モバイルにキャッシュが入る日が遠いことを考えるとそれまで会社が維持できるのかが本当に心配だ。
本記事を読んだ方はまずは楽天モバイルを使ってみて自分の行動範囲でどれだけつながるかをぜひ体験してみてほしい。
都内であればほとんど不自由なく使えるはずだ。
そういったユーザが増えてくれば私としても安心して楽天モバイルを利用しつづけられるし、楽天経済圏に浸かっていられる。
それほど今の私にとって楽天経済圏は重要な存在なのだ。
ということで、楽天経済圏ユーザの人はVIの発表を機会にぜひ楽天モバイルの契約をしてみてください。
マジでこの料金プランは魅力的です。
ただし、大前提として3大キャリアも含めてですが格安系のサポートは当てにしてはいけません。
それについては、以下の記事を参照してください。