仕事をする上で執務室にいる時間の大半をExcel、PowerPoint、Outlookの操作に費やしております。
そんな中でネットでExcelをめちゃくちゃ速く操る動画をみて、自分もそうなりたいと思ったので「神速Excel」を読んでみました。
本書のポイントは、単なるExcelのショートカット集ではなく、Excelでの業務をどのように行えば当該業務を早く終わらせることができるのかという観点で説明されていることです。
まず、本書に記載されている前提事項として共感したのが、「はじめに」に記載されていた「個人の能力は、「マインド」「スキル」「ナレッジ」の3要素で構成されている」ということ。
マインドはやる気、スキルは反復練習によって獲得した技術、ナレッジは経験や学習によって得られた知識ということです。
本書には、ナレッジだけでなくダウンロードファイルを利用してスキルを身につけるための方法も記載されております。
反復が大事です。
本書の知識を知っているだけでも、Excel操作の方法がだいぶ変わるとは思いますが、これがスキルになった時にExcelでの仕事は驚くほどスピードアップすることでしょう。
そんなに操作が早くなるのかという観点においては、次の解説が的を得ていると思います。
本書ではExcelでの業務は①移動→②選択→③命令の3つの工程で成り立っていると説明しております。
そしてExcelの業務とは①移動と②選択の工程が半分以上をしめていると説明しているのです。
これは実業務をExcelで経験している人は、納得できることだと思います。
私も今まで気にしていなかったのですが、言われてみればごもっともと納得してしまいました。
そして、この①移動②選択をマウスを利用せずに行う方法が余すことなく説明されているのです。
マウスを利用せずにExcel操作を完結させることで、驚くほどのExcel操作スピードを獲得できることでしょう。
全ての操作を覚える必要もなく、自分がよく使う操作を覚えるだけでもだいぶExcel操作スピードは違ってくるでしょう。
そして、私は現在本書で読んだ知識を使って(仕事をする)仕事が早くなることが非常に楽しいです。
自分はそれなりにExcelの関数を使って色々な資料を作れると思っておりましたが、本書の主眼はExcelの関数を駆使することではなく、如何に速く操作できるかに主眼が置かれております。
この動画のスピードを実現するには相当の修練が必要だとも思いますが、まずマウスから手を離して、本書を読んで本書で解説されているExcelスピードインパクトを身に付けることによりExcel操作に相当の自信を持つことができるでしょう。
今まで全く使っていなかったショートカットとしては[Alt ]キーからはじめるリボン操作のショートカットです。
これはExcelだけでなく他のOffice製品でも使えるので、他のOffice製品の操作も速くなるなと思いました。
まだ本書を読み終えたばかりで練習が足りませんが、いずれExcelスピードインパクトは身につけます。