Workers Wind

主に私の仕事に関する考え方と自分の知識・スキルを習得するために読んだ本、調べたこと、実施した結果などについて記載しているブログです。

システムの仕事は再現性を求めるものだ

仕事をする上で常に同じ成果が出せるかということが重要だと考えている。

同じよりも良い成果が出せる方がなお良いとは思いますが、コンディションに左右されずに成果を上げられるというのは重要なことだ。

 

仕事の再現性をどのように担保するかという点において、システムが果たす役割は大きい。ITに限らず再現性の高い仕組みがシステムだ。

システムを使うことで、仕事ができる従業員だけでなく多くの従業員が同じ成果を出せるようになる。

そんなシステムが理想だ。

 

ITシステムは仕事の再現性を高めるという意味で最適だ。コマンドラインやマクロなどコードとして記録して、当該コードを実行することで誰でも同じ成果が得られる。

さらにコードの実行をシステムに任せて自動化すれば人の力を介することなく再現性の高い成果が得られるのがITシステムだ。

そしてコードの処理量を向上させることで人よりも同じ成果を大量に実現することができる。これがITシステムの特性だ。

 

要はITシステムは仕事の再現性を高めるためのツールとして最適最強なのだ。

ただ、そのITシステムを開発・運用する業務では人のクリエイティビティを発揮しなければならない側面が大量にあり、業務の再現性を高めるITシステムの開発事態の成果は、高い再現性を得られるケースがそれほど多くない。人の能力に依存する業務の再現性を高めることは困難なことだからだ。

人は疲れたり、集中力にムラがあったりするため、いつでも同じ成果を出すことが難しい。だからこそ機械化・ITシステム化が必要なのだ。

良いITシステムが導入されれば仕事の再現性は高まるが、当該ITシステムを生み出すプロセスの再現性はまだまだ高くない。CMMIなどの取り組みにより、開発プロセスの改善・標準化が進んだところで、毎回同じITシステムを開発するわけではないのであれば、その成果の再現性は担保できない。

オーダーメイドのITシステム開発における成果の再現性が低いのであれば、パッケージシステムをそのまま導入した方が成果の再現性は高まるだろう。現行業務をパッケージシステムに合わせることで、他社で実施している業務の内容をそのまま自社に移植することが理論上はできる。

ただ、パッケージシステムの利用の習熟度や扱っている商品・サービスの違いによりビジネスの成果については差が生まれるだろう。

ただ、システムの処理内容という観点においてパッケージシステムをノンカスタマイズで利用することで、当該パッケージを利用してる会社と自社で同じ機能を同じように使うのであれば、業務のやり方を他社に合わせることは可能だ。

当該業務が自組織の競争力の源泉でないのであれば、このパッケージシステムの再現性を利用しない手はない。自組織の業務において再現性を高めたいものと、クリエイティビティを発揮すべき競争力の源泉を見極めてITシステム導入することがシステム導入で成果をあげる考え方だ。

 

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