Workers Wind

主に私の仕事に関する考え方と自分の知識・スキルを習得するために読んだ本、調べたこと、実施した結果などについて記載しているブログです。

電車乗客の総量規制をなぜしないのか

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新型コロナウイルスによる緊急事態宣言により、通勤時の電車の乗車率は大きく削減されたと感じておりましたが、最近少し乗車率が戻っているように思います。

というか戻ってきていますね。

 

ちなみに、乗車率に関する考え方は以下のサイトをご参照ください。

www.passtele.com

本サイトによれば、日本人の誰もが乗車率100%を満員電車とは呼ばず、乗車率100%は空いてると感じるでしょうね。

 

今回私が注目しているのは、乗客の自助努力ではなく鉄道会社側の仕組みとして乗客の総量規制をして乗車率をなぜ下げないのかということです。

何か電車に乗っている時に、満員電車でのケンカとか、乗車時のストレスとか、日本人の寿命を確実に満員電車は削ってるだろうと考えて、何とか空いている電車に乗れないものかと考えてみました。

 

国土交通省のHPをみると鉄道の混雑情報が公開されているので、政府は鉄道の混雑状況を把握していることがわかります。

そして、緊急事態宣言が解除されて以降、乗車率が戻ってきていることは明らかなのですが、政府はここには手を打たないんですね。

もっと規制をかけてもいいと思うのですが、なぜ総量規制をしないのかについて考えてみます。

 

 

鉄道会社は民間企業

いきなり結論から入ると政府が電車の乗客の総量規制をかけられないのは鉄道会社が民間企業だからですね。

1987年に国鉄は民営化されて、民間企業となりました。

国鉄の民営化に関しては色々な見方があるとは思いますが、民間企業である以上電車の総量規制を国が指示するのは非常に難しいということですね。

飲食店や遊技場に営業停止命令を出していたので、鉄道会社に対しても指示命令はできるのだと思いますが、インパクトが大きすぎてできないのでしょうね。

 

技術的に総量規制は可能なのか

一方で民間企業である鉄道会社が総量規制を行うことは技術的に可能なのかを考えてみます。

まず、冒頭で説明したように政府が鉄道の混雑情報を公開しているのは鉄道会社が情報提供していることを表しています。

つまり鉄道会社は当然電車の混雑状況を把握しているということですね。

電子マネーのSuica等の導入による改札の電子化により、鉄道会社は駅プラットフォームに何名の乗客が流入しているかを把握できるようになっています。

さらに長年蓄積した統計情報により各路線の時間帯別混雑率を推計することも可能です。

これらの情報を利用することで総量規制を行うに十分な情報は把握できると考えられます。

つまり鉄道会社が技術的に総量規制を行うことは可能だと思われます。

 

総量規制をすると乗客が困る

技術的に総量規制をすることが可能なのに、これを実行に移さないのは乗客が困るからでしょう。

たぶん日本の会社員の多くは鉄道会社が総量規制をしてまで鉄道の混雑率をコントロールすることを望んでいません。

電車に乗りたい時に乗れないと会社や取引先に移動できずに困ってしまう人が多いでしょう。

民間企業である鉄道会社ではありますが、公共交通機関と言われており、勝手に総量規制をできないというジレンマも抱えているはずです。

 

民間事業会社には、働き方を完全にテレワークに移行したり、オフィス面積を縮小すると発表している会社もありますが、通勤電車を利用している民間事業会社の従業員の数から考えればまだ乗車率を引き上げるほどのインパクトはありません。

テレワーク化の流れが継続されれば、総じて鉄道の乗車率は下がっていくのでしょうが、乗車率が戻ってきている現状をみるとなかなか難しいと感じるところであります。

 

空いている電車に乗りたい

色々と考えて、誰かの手により鉄道の乗車率を下げるのは難しいことがわかりました。

誰かが強力な規制により強制的に乗車率を下げるように動いてくれることで、なし崩し的に全体のうねりを生み出すことは可能だとも考えているのですが、こと電車の乗車率コントロールはかなりの世論からの反発を受け止める覚悟がないと難しいでしょう。

 

では、空いている電車に乗ろうと思ったときにどうすれば良いのかということですが、自分でコントロールするしかないということですね。

 

会社の就業規定にもよるとは思いますが、新型コロナウイルスにより出退勤時間を柔軟に変更できるようなルールが設けられた会社もそれなりにあるということなので、外部データみたり、自分で出退勤時間をずらして電車に乗ってみることで空いている時間帯を見つけて出退勤ができるようになりました。

 

混雑が激しい電車に乗るのは新型コロナ感染以外にも非常にストレスをためることにもなるため、できれば乗りたくないのです。

 

自らの工夫により空いている電車を選べるのであればなるべくそうしたいですよね。

 

まとめ

鉄道が国営のものであった昔であれば、現在の状況で電車乗客の総量規制をかけることは可能だったかもしれませんが、鉄道会社が民間企業となった現在は難しいでしょう。

日本の会社員は心の奥底では外圧により、強制的に会社に行けなくなることを望んでいるとは思います。

しかし、表立ってはそんなことは言えず、もし鉄道会社が総量規制をした際には別の手段で出社することになるでしょう。

それは別のリスク、ストレスを生む要因にしかならないと思えます。

 

空いている電車に乗りたければ、自社の就業規定の範囲内で自分で工夫するしかないことがわかりました。

 

何か悲しいですね。

こういう時に会社に行かずに一人で稼げる仕事がいいなと思ってしまいますが、私はそういう仕事についてはいないので休み明けからまた電車通勤がはじまります。

 

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