Workers Wind

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キャッシュレス決済の闇

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近年では政府がキャッシュレス決済の普及を後押ししていたりして、QRコード(スマホ)決済事業者が複数登場したりとキャッシュレス決済が進んできているように感じます。

経済産業省の「キャッシュレス決済の現状及び意義」というレポートによると日本では2019年で約20%のキャッシュレス決済比率となっているそうです。

政府は2025年までにこの比率を2019年の倍である約40%に普及させ、最終的には80%まで普及させたいそうです。

そして、キャッシュレス決済を推進する理由としては以下の3点をあげています。

  1. 消費者の利便性向上
  2. 店舗の効率化・売上拡大
  3. データの利活用

経済的発展を目指すには市場にお金が回らなければならないため、上記の3点を後押しするキャッシュレス決済が普及することは良いことのように思えます。

しかし、消費者としてキャッシュレス決済を利用する上で気を付けなければいけない点もあると考えておりますので、キャッシュレス決済を利用する上での注意点について説明します。

 

 

キャッシュレス決済の種類

キャッシュレス決済を利用する上での注意点を説明する前に、まずキャッシュレス決済の種類を説明しておきます。

キャッシュレス決済には主に以下の4種類があります。

  1. デビットカード
  2. クレジットカード
  3. 電子マネー
  4. モバイルウォレット(QRコードなど)

各々の決済手段により決済方法が異なりますので、各々の決済方法も踏まえた特徴について確認します。

 

デビットカード

デビットカードは、銀行口座と直接紐づいた即時決済となります。

店舗等で買い物をした際の支払では銀行の口座残高から即時に買い物した商品代金(含む消費税)が引かれることになります。

つまりデビットカードでは、銀行の口座残高以上の買い物はできないということと、現金を持ち歩かなくとも、現金と同様の使い方(持っている分しか使えない)ができるのが特徴です。

ただし、デビットカードはそれほど普及している決済手段ではないため、自分が買い物する店舗等がデビットカードに対応しているかはあらかじめ確認しておく必要があります。

ちなみに、即時決済という観点では公共料金の支払などに利用する口座振替などの決済手段もデビットカードと同じ種類と考えて良いでしょう。

 

クレジットカード

クレジットカードは、日本で最も普及している後払い決済のキャッシュレス決済となります。

クレジットカードを利用することでクレジットカード会社独自のポイントが貯まったり、買い物する時点でクレジットカードの引き落としに紐づけている銀行口座にお金がなくても商品・サービスを購入できるのが特徴です。

商品・サービスの代金は締め日で集計されて、翌月以降にクレジットカードの指定口座から引き落とされますので、その引き落とし日までに締め日で集計された金額を指定口座に入金しておけば良いのです。

手持ちで現金がなくとも、支払いを分割払いにすることや一定金額を指定して支払うリボ払いなどができることも特徴ですが、分割払いやリボ払いをした際にはクレジットカード会社に支払う手数料が発生しますので、注意が必要です。

 

電子マネー

電子マネーは、Suicaや楽天Edyなどに代表される前払い方式のキャッシュレス決済となります。

日本ではクレジットカードの次に普及している決済手段となります。

利用する場合にはあらかじめ電子マネーに使う分の現金をチャージしておく必要があります。

クレジットカードと組み合わせることで、指定したチャージ金額を下回った場合に自動で指定した金額をチャージするということも可能です。

クレジットカードと組み合わせると組み合わせたカードの種類によって、電子マネーで商品・サービス購入時にポイントを獲得できるのと、クレジットカードで電子マネーへチャージする際にクレジットカードのポイントを獲得できたりとポイントを効率的に貯めることができるようになります。

 

モバイルウォレット

モバイルウォレットは、様々なサービス名称がありますし、仕組み上は電子マネーに近い前払い方式に見えるのですが、決済方式は組み合わせているバックの決済方式で決まります

組み合わせている決済方式がデビットカードであれば即時決済(チャージして前払い方式にもなる)となりますし、クレジットカードと組み合わせれば後払い決済にもなります。

また、モバイルウォレット独自のポイントも付きますし、携帯電話の利用料といっしょに支払うことができるものもあります。

モバイルウォレットは提供しているサービス会社によって利用できる決済手段が色々とあるため、自分が利用できる決済手段があるかをまず確認する必要があります。

 

なお、携帯電話の利用料として支払うという決済方法も含めるとモバイルウォレットは、全体としては後払い方式の決済手段が多いと考えております。

 

キャッシュレスはお金を利用している感覚を希薄にする

以上のように各キャッシュレス決済の特徴をみましたが、全体的な特徴はキャッシュレス決済に慣れると非常に簡単に決済をすることができるため、お金を利用している感覚を希薄にしてしまうと考えています。

正に消費者の利便性が向上されているのです。

財布から商品・サービスの購入に必要な現金を取り出す必要もありませんし、お釣りをもらう必要もないので、決済が非常に楽になります。

そして、クレジットカードに代表される後払い決済のキャッシュレス決済では手元資金がなくとも商品・サービスの購入ができてしまうのです。

お金がなくても買い物ができるというのは正直危ないです。

将来の収入を掲載して買い物をしだしたら、赤信号です。

さらに、モバイルウォレット系ではメルペイスマート払いのようなリボ払い方式を取り入れてきております。少額の買い物と甘く見て多くの買い物をして、支払いをリボ払いに切り替えるといつの間にか商品・サービス代金に手数料という名の金利が積み上がりなかなか返済が終わらない借金を抱えることになるので、本当に注意が必要です。

あんまりリボ払いが活況になると毎月の支払金額(返済金額)は少額のため、短期的にはクレジットカード会社への支払が滞ることはないでしょうが、将来的にはリボ払いの返済が終わらないという人々があふれてしまうのではないかいいうことを心配してしまいます。

 

どのような決済手段であれ、自分の余剰資金の範囲で買い物を楽しむということを忘れてはいけませんね。

 

まとめ

キャッシュレス決済は、消費者の利便性が高いため、お金を使っているという感覚を希薄にしてくれます。

この状態はスマホゲームのガチャを回す如くキャッシュレス決済を使って商品・サービスの購入をしてしまうという人もいるでしょう。

しかし、某消費者金融のCMにもあるように「ご利用は計画的に」ということを忘れると後払い決済のキャッシュレス決済を使っている場合においては、いつの間にか自分の手元資金以上の買い物をしてしまい分割払い・リボ払いの沼にはまってしまうかもしれません。

そうならないために、常に自分にとって買い物をする前には自分に必要な商品・サービスなのかを自問して、さらにその商品・サービスの購入は自分の手元資金の範囲で購入できるのかを考えるのを忘れないようにしたいですね。

そうすることで本当にキャッシュレス決済を便利なサービスとして利用できるのです。

 

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