Workers Wind

主に私の仕事に関する考え方と自分の知識・スキルを習得するために読んだ本、調べたこと、実施した結果などについて記載しているブログです。

みずほ銀行のATM障害からみる目線が大事という話

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2021年2月28日に発生したみずほ銀行のATMの大規模障害においては、原因は定期預金のデータ移行において処理能力を超えてしまい、そこから波及してATMも止まってしまったというです。

 

何度かの延期を繰り返して、3メガバンクの中で唯一つぎはぎシステムの大規模更改をなしとげたみずほ銀行の大規模障害だけに、結局更改したシステムに問題があったのかと邪推してしまいそうです。

 

さて、本障害において2021年3月3日の日経新聞にて気になるコメントが書かれていました。 

www.nikkei.com

あるみずほ銀の行員は「キャッシュカードや通帳という生活に不可欠なものが戻らなければ利用者はそこから動けなくなる。そういう想像力が経営陣を含めて欠けていたのだろう」と障害発生後の対応を自省する。

 

何となくのイメージですが、銀行の経営層はそもそもATMを使うという発想よりも、ATMを維持する固定費の方にばかり目がいってしまっているのではないかと思ってしまいます。

たぶん銀行の経営層は自分でATMは使わないのだろうから、利用者がATMが使えなくてどれだけ困るかの想像なんて本当のところではできないのではないかと思います。

 

ただ、これは一貧乏人の意見であり、銀行の経営的な観点から言えば、キャッシュレス市場が広がっていくと現金市場を支えるインフラの一つであるATMについての意識が弱くなることについてはやむを得ないとも思えます。

 

要はどちらの立場、どの角度から物事をとらえることが重要なのかということですね。

 

銀行を支えているのが、今回のATM障害の影響を受けて利用できなくなったユーザなのか、銀行経営に携わる経営陣なのか、何が大事なのか、大事な人たちの目線で物事を考えられているのかを今一度考えるべきでしょう。

 

この記事を読んで思い出したのが、私がまだ社会人として3、4年目に企画した新サービス案を私の勤務する副社長に説明した際に、「君の発想は貧乏人っぽいねぇ」と言われたことだ。

この指摘自体は、間違っていないと当時受け止めました。

なぜなら、私は今も昔も貧乏人であることに間違いがないからです。

 

何をするにも、受け手の目線で考えるということが必要です。

 

自分自身が経験していないモノの目線で考えるということは非常に難しいことではありますが、だからといって、この受け手の目線で考えるという行為自体をおろそかにしていては、良いモノは作り出せないのです。

 

改めて、今回のみずほ銀行のATM障害では目線が大事だということを再確認させていただきました。

 

ちなみに、上記の副社長は既にご退任されておりますが、あのコメントを言われた際に、私は「給料をあげてくれないといつまでも金持ち向けの企画はできないですよw」と返答し、一笑にふされたのも良い思い出です。

 

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