日経新聞を読んでいる際に、広告が気になったので「天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ」を購入して読みました。
特に私が職場の人間関係に悩んでいるというわけではなかったので、どこにそんなに興味が湧いたのかは、いまいちピンときていないのですが、無性に惹かれるタイトルではありました。
私は天才なのか凡人なのかが気になっていたのかもしれません。
本書では、天才、秀才、凡人と才能を3つのカテゴリに分けて説明してくれております。
さらに、ノウハウ本ではありますがストーリー形式で人の才能について説明してくれておりますので、非常にわかり易く読みやすかったです。
通勤時間を使って一気に読んでしまいました。
それほどハマったのです。
なお、本書のあとがきに90分で読めるビジネス書と記載がありましたが、私は本を読むのが遅いので倍の180分かかりました。
少し本書の内容に触れます。
才能は、持って生まれたものという概念はありますが、本書を読むとモノの捉え方しだいで、天才にはなれずとも秀才もしくは限りなく天才に近い能力を持つことはできるかもしれないと思わせてくれます。
これは、本書の説明が非常にシンプルでわかりやすからだと感じます。
天才、秀才、凡人のカテゴリをベン図で示して各々の交わりから、最終的には才能を9つに分類しております。
本書を読むと自分はどのカテゴリの才能を持っているのかを考えたくなります。
自分の才能を語るのは少し恥ずかしいですが、私は最強の実行者かもしれないと思いました。
ただ、本書の考え方を自分のものとすることができれば、創造的なヒラメキを要する天才には届かないまでも、天才と秀才の間や天才と凡人の間というポジションにはなれるかなと思いました。
こう考えられる自分は、凡人の武器である共感性も持ち合わせているのだと感じました。
おりをみて本書を読みかえし、その都度現在の自分を振り返ってみたいと思います。
そして、天才を殺す存在にならないようにしたいと思います。
できれば天才を活かす共感の女神になりたいものです。
最後に、私が勤める会社では非常に細かな人材のスキルマップのようなものが用意されております。
細かいスキルマップも色々な考えがあると気づかせてはくれますが、正直覚えられません。
複雑すぎて私の頭ではこれを有効活用するイメージがわきません。
本書のように、もっとシンプルにモノを考えられるようにするべきだと私は思っています。
以前上司に、「難しいことを難しく説明するのは誰にでもできる。難しいことを簡単に説明するのが営業の仕事だ。」と教わりました。
本書を読んで、私は果たして、難しいことを簡単に説明できているのだろうかと改めて考えさせられました。
難しいことを簡単に説明するということは、自分が誰よりもそのことを理解している必要があると考えております。
そのためには、口で説明するだけでなく目でみてわかるようなアウトプットが必要です。
学習の際には、手を動かしたり五感を刺激するような取り組みをしていきたいと再認識しました。
本書を読んで、私は心の中のモヤが晴れるような気持ちになりました。
読後の感想を思いのままに書きましたが、まだまだ本書を読んで感じたことがあります。
また、読み返したり、自分で本書の内容を整理して仕事にも活かしたいと感じました。
非常におススメです。