Workers Wind

主に私の仕事に関する考え方と自分の知識・スキルを習得するために読んだ本、調べたこと、実施した結果などについて記載しているブログです。

オレオレ詐欺の対策にはスマートフォンでテレビ電話するのが良くないか?

最近、新型コロナウイルス対策による外出自粛の影響を受けてWeb会議やZoom飲みなどをやる機会が増えたこともあり、今まで利用していなかったテレビ電話をスマートフォンでしている自分に気がつきました。

正直スマートフォンでは、電話はほとんど利用しておらず、家族との連絡もメールやLineをもっぱら利用しておりました。

今回は、テレビ電話をしている時にオレオレ詐欺は普段から両親とテレビ電話で会話する習慣になればほとんど騙されなくなるのではないかと考えましたので、それが実現可能なものなのかを少し検討してみました。

 

オレオレ詐欺は現状対策が必要な特殊詐欺

www.npa.go.jp

オレオレ詐欺とキャッシュカード詐欺盗の2手口で、認知件数全体の62.2%を占めます。

警察庁の特殊詐欺の被害状況によると、平成30年と比べて令和元年はオレオレ詐欺の被害額および件数は減っているものの特殊詐欺の被害としてキャッシュカード詐欺盗と合わせて6割以上を占める状況であり、対策が必要な犯罪だと考えられます。

 

高齢化社会の進行

www.stat.go.jp

我が国の総人口(10月1日現在)は、2005年に戦後初めて減少した後、2008年にピークとなり、2011年以降、継続して減少しています。2018年9月15日現在の推計では1億2642万人と、前年(1億2669万人)と比較すると27万人の減少となりました。
 一方、65歳以上の高齢者(以下「高齢者」といいます。)人口は、1950年以降、一貫して増加し、2012年に3000万人を超えています。2018年9月15日現在の推計では3557万人と、前年と比較すると44万人の増加となっています。

総務省統計局の情報によると日本の総人口は減少傾向にある一方で、65歳以上の高齢者は増加傾向にあります。

少子高齢化は進行していくということですね。

特殊詐欺であるオレオレ詐欺については、若者も被害にあってはおりますが、被害者の大半は高齢者の傾向にあります。

 

高齢者のスマートフォン普及率

www.soumu.go.jp

スマートフォンの個人保有率は多くの世代で増加傾向にあるものの、20代、30代は90%以上の利用者がスマートフォンを保有するのに対して、70代のスマートフォン保有者の割合は18.8%、80代のスマートフォン保有率は6.1%と、世代間の差が大きい。

最後に総務省の情報通信白書から、年代を問わずスマートフォンの普及率は増加傾向にはあるものの高齢者については、そこまでスマートフォンを保有していないことがわかりました。まぁ、想定通りではありますね。

都会の高齢者は電車の中でみていてもスマートフォンを持っておりますが、私の母もそうですが、田舎の高齢者はまだまだ携帯電話を使っています。

そして、オレオレ詐欺に会うのはどちらかと言えば、子供と離れて住んでいる田舎の高齢者ですね。

 

テレビ電話によるオレオレ詐欺対策

まず私の対策は高齢者の両親に認知症が出ていないということが前提となります。

認知症が出ている場合には、対策を実行することが困難なため、別の対策を考えます。

その前提と各種統計情報から、私の考えるオレオレ詐欺対策においては高齢者へのスマートフォンの普及が第一に必要になります。

携帯電話を持っているのであれば、携帯電話会社もスマートフォンに切り替えてほしいと思っているところでしょうから、スマートフォンに切り替えてあげましょう。

その上で、家族間の通話はすべて各種(Line、FaceTimeなど)のテレビ電話サービスに切り替えてあげましょう。

というか、両親といっしょに住んでいない世帯は大体これを既にやっているのだろうか?

オレオレ詐欺対策を調べた際、この方法がすぐに見つからなかったので、実際のテレビ電話の利用率は定かではないものの外出自粛で利用頻度が上がっているはずなので、これを機会に高齢者の両親とのテレビ電話を習慣化すればよいのではないかと思ったのです。

www.hanzai.net

お互いに顔をみて会話することで、離れていても安心感の醸成につながると思います。

 

ただ、オレオレ詐欺を実行するグループは、電話してきた際に「テレビ電話をかけられる状況にはない」とか「電話を交換してしまって番号が変わった」ということを言ってくるかもしれませんが、その際には高齢者の両親に自分のことはあきらめて良いと事前に伝えておくか、一旦、電話を切ってかけなおすと伝えると良いと前述のページにも書いてあるので覚えておいてもらいましょう。

ここら辺は、やはり前述のページにも記載されているとおり常日頃からコミュニケーションを取って両親との信頼を深めておくことが重要ですね。

最終手段は着信拒否

高齢者の両親がオレオレ詐欺にあうのが心配だということで認知症が出ている状況で、テレビ電話ができる電話を持っていなくともとれる対策は両親の電話に電話帳に登録されている番号以外からの着信拒否設定をしてしまうことでしょう。(そもそもこの場合は電話を持たせないが正解か?)

こうすることで、宅急便などからの電話を受電できなくなってしまいますが、詐欺の被害も防ぐことができるでしょう。

というか、認知症が出ている両親であれば介護をしているとは思いますので、あまり考えなくとも良い対策かもしれません。

要は、私もそうなのですが手持ちの機器の機能やサービスを十分に利用することで打てる対策が色々あるということを覚えておくと良いということです。

色々なデジタルデバイスを使っていて、使えている気になってはおりますが、まだまだ使えていないなぁってことを実感したので、最近のテレビ電話利用の状況から少し考えてみたしだいです。

自分だけは騙されないと思うと騙されるので、打てる対策を打って、すり抜けてきたものを回避する方法は常に考えておきたいですね。

 

あったら良いサービス

最後に、オレオレ詐欺とは直接関係しないかとは思いますが、会社で仕事をしていると様々な電話がかかってきて仕事を妨害してくれます。

インターネット上には仕事を妨げる電話番号や詐欺まがいの行為をする業者の電話番号がまとめられておりますので、ワン切りにあった場合などはとりあえずGoogleで電話番号検索をするようにしています。

サービスの質をどのように担保するかは別途検討ですが、各電話会社にはこのような迷惑電話や詐欺グループが利用している電話番号が発覚した時点で電話会社に共有していただき着信もしくは発信停止するようなサービスを提供していただいても良いかと思います。

電話番号は契約者が変わったところで使いまわしもされていますが、その際には停止を解除していただくフローにするとかしてもらうと電話をもっと快適に使えるようになると思います。

企業ではよく勧誘電話がある時間帯になるとそこかしこで勧誘(迷惑)電話がなることがあるので、それなりに需要があると思うのですが、勧誘電話をしてくるところもそういうビジネスだから個別に登録して着信拒否するしかないのですかね・・・

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