Workers Wind

主に私の仕事に関する考え方と自分の知識・スキルを習得するために読んだ本、調べたこと、実施した結果などについて記載しているブログです。

テクノロジーとサービスについて思うこと

最近気になっていることとして、GAFAが先進的な技術によってプラットフォームを席巻してきているという話の技術って何だということがある。

 

GAFAは、当然のように技術を持っている企業だとは思うが、技術という観点ではなくて技術の使い方に着目すべきなのではないかと考えている。

 

IT業界で仕事をしている身から考えると技術は確かに進歩しているもののそれ自体は昔からある考えを実現してきているだけであって、何か新しいものが生まれているという感覚は正直あまり持っていない。

 

ただ、従来の考え方がハードウェアの進化やソフトウェアの進化によって実現しやすい環境になってきているという流れを捉えることが重要なのだと思う。

 

この流れを捉えるのとターゲットとしているセグメントに対して、何を訴求ポイントとするのか、それをどのような技術を持って実現するのかがマッチしたときにヒットサービスが生まれるのだと思う。

 

つまり技術研究を進めることも重要ではあるのだが、市場が求めているニーズが何で、そこにどのようなアプローチをしていくのかを考えていく方が研究テーマとしては面白い。

 

GAFAは、プラットフォーマーとして市場ニーズを捉える下地(多くのユーザー)を持っており、このプラットフォームに集まってくるユーザーのデータからニーズを拾い上げることに優れている。

 

これはテクノロジーというよりはサービスのあり方なのではないだろうか。

要は自分たちの提供しているサービスをユーザーがどのように利用しているかを利用履歴から徹底的に分析してサービスを先鋭化させてきているのだ。

そのようなサービスは、常に最善のものが提供されているので悪いわけがない。(時々見当違いのものが出るが、そのようなサービスはすぐに提供中止になる)

 

GAFAほど多くのユーザーを抱えるサービスは日本という下地にはないのかもしれないが(機械産業はそうでもないだろうが、データを集める下地を用意していなかったので的確なニーズの収集・分析で後手に回っている)、IoTの普及により今からでもユーザーデータを集めてより使いやすいものやより良いサービスを検討することは可能であり、この取り組みを始めることに遅いということはないだろう。

 

デジタルトランスフォーメーションが急務とかいうが、従来の日本企業はサービスを検討する上で、GAFAほどデータを活用していないのではないかと思う。

それほどのデータを保持していないとも思う。

 

このデータが何の役に立つのかということではなく、まず何でもデータを取ってみることからはじめて、それらが集まったところで大きなうねりが生まれることを知ることになるだろう。

 

テクノロジーは道具、サービスをどう考えるかが重要。

 

私たちはもっとサービス(市場ニーズ)について深く考えるべきだろうという思いで自分の仕事に取り組んでいこうと改めて思った。

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