新型コロナウィルス対策による緊急事態宣言で、外食産業は多大なるダメージを受けているようです。
外出自粛により、飲食店への来客が減っているため、急場を凌ぐべく出前をはじめるお店も増えているようです。
そんな中で、短期間で出前をはじめるために、自店で配達要員を確保しなくても良いUber Eatsは現状の飲食店経営者には魅力的なサービスにみえるかもしれません。
しかし、実際にUber Eatsで出前を頼んだところ問題があったということを聞いたので、少し整理しておこうと思います。
配達保証されない
現在の新型コロナウィルス対策により、様々な出前サービスにおいてお客様と配達員が対面せずに出前を完了する仕組みを取り入れております。
Uber Eatsにおいても非対面で出前を完了できることにより、配達保証がされないケースがあるようです。
Uber Eatsで対面受け取りをしない場合には、玄関先などに出前品が置かれると出前完了の通知を受け取ることになります。
通知を受け取った後に、玄関先を確認すると出前品がないということがあるそうです。
わかりづらい住所や間違えやすい住所(アパートのA館、B館の違いなど)ですと、出前間違えは起こりうるため、注意が必要でしょう。
また、玄関の扉を開けた瞬間に出前品を吹き飛ばしてしまうなんてこともありえますね。
お店は対応してくれない
出前完了の通知を受けていたにも関わらず出前品が指定場所には置かれていなかった場合に、どこに問い合わせをするべきかということですが、料理を作ったお店ではありません。
料理を作ったお店はUber Eatsスタッフに出前品を渡すところまでが責任範囲であるため、お店は出前品が届かなくとも対応してくれないようです。
では、Uber Eatsに問い合わせるとどうなるかですが、謝罪と返金、なおかつ謝罪の意味を込めたクーポンを発行してくれるそうです。
しかし、再度出前品を届けてくれるということはないそうなので、空いたお腹は膨らみませんので、諦めるか再度出前を頼む必要があります。
Uber Eatsスタッフは色々
Uberの本家タクシー配車サービスとしては運転手の評価をみた上で配車を頼むことができるのですが、Uber Eatsでは出前後にUber Eatsスタッフの評価をすることはできますが、出前依頼時にスタッフを指名することはできません。
従って、評価が悪いスタッフにあたって結果として出前を受け取れないことや出前品がぐちゃぐちゃになってしまっていても、Uberにクレームをいれて返金してもらうことくらいしかできません。
出前後に当該スタッフの評価を下げても溜飲は下がらないでしょう。なぜなら、お腹が空いていますからね・・・
評価が著しく悪いスタッフは、いずれ登録されなくなるのでしょうが、それはお客の誰かが犠牲になった結果なのです。
当然、すべてのスタッフが悪いわけではないでしょうし、出前品が届かないとか食べられる状態で届かないといったケースは少ないとは思いますが、そのようなケースになってもUber Eatsで頼んだ場合には、もう一度注文するところからやり直しを自分でする必要があるということは覚えておいた方が良いでしょう。
Uber Eatsを利用するお店側も注意が必要
現状の状態を打破すべく多くの飲食店でこれまで行っていなかった出前をUber Eatsを利用して始めるお店が増えたことにより、街ではUber Eatsスタッフを多くみかけるようになってきました。
当然Uber Eatsスタッフも有限ですので、Uber Eatsを利用するお店が増えれば対応できるUber Eatsスタッフも枯渇します。
Uber Eatsのシステムが需要と供給を完全にコントロールしているわけではないでしょうから、いざ出前の注文が入った際にUber Eatsスタッフがなかなか出前品を取りにこないということが起こっているようです。
ここはUber Eatsのシステムが悪いのか、スタッフが悪いのか判断できないところです。
とにかく出前品を渡すまでにも時間がかかるようなケースが頻発すると、現状の打開策としてはじめた出前サービスが仇となりお店側の評判を落とすことになるでしょう。
また、前述したように評判の悪いUber Eatsスタッフが出前を担当した際には、出前品がしっかりと出前されず、Uber Eatsスタッフの責任とはいえ、お店側の評判が落ちないわけではないでしょう。
このようなケースが起こったことにより、お店側は、せっかくはじめた出前サービスをすぐにやめるわけにもいかず既存スタッフで出前をするケースもあるそうです。
お店側は、Uber Eatsにより出前サービスをはじめる際には自地域のUber Eatsスタッフがどれぐらいの余裕や品質が保てるのかをUber Eatsに問い合わせてみても良いかもしれません。Uber Eatsがこの品質保証はしないでしょうが・・・。
私はお店側ではないので、このような問い合わせ情報が開示されるかはわかりませんが、Uber Eatsに払う手数料も問い合わせベースになっているようなので、重要な確認事項とはなるでしょう。
急場ではあるかと思いますが、サービスとして容易に始められるとはいえ、あまり考えずに始められるサービスでもないでしょう。
食べ物を扱う以上、衛生面等には特に気を配ってほしいところです。
まとめ
Uber Eatsは便利なサービスだとは思いますが、残念ながらスタッフすべてが信頼できるというわけではないようです。
なぜなら、Uber Eatsスタッフは出前の料理を作っているお店の看板を背負っていないのです。個人の看板で仕事をしているのです。
この場合に、当該スタッフが個人(自分)の看板をどれだけ大事にしているかがポイントになります。
このポイントは十人十色だと思いますので、人によりサービスの品質にブレがどうしても生じてしまうでしょう。
食べ物を扱うという点において、私としては日本のサービス文化になじむかは正直疑問です。
Uber Eatsは手軽に使えるという観点で、どこまで成長できるのかということがポイントなのだと思いますが、私は考え方が少し古いところもあるのでお店の看板を背負ったお店の出前サービスに正直安心感を覚えます。
少しUber Eatsについて注意点を書きましたが、便利なサービスで出前をしてくれるお店が増えるのはありがたいことでもあります。
Uber Eatsスタッフにはぜひ良いサービスを提供していただきたいですね。