Workers Wind

主に私の仕事に関する考え方と自分の知識・スキルを習得するために読んだ本、調べたこと、実施した結果などについて記載しているブログです。

オープンソースソフトウェアを積極的に利用しよう

最近円安の影響があり、IT企業で取り扱うハードウェアやソフトウェアの価格に値上げの波が来ていると感じております。

ハードウェアは半導体の枯渇の影響もあり値上げだけでなく納期も読めない状況になっています。

ソフトウェアについては業務用のソフトウェアは日本国内でも様々な会社が開発しているのですが、OSやミドルウェアは海外企業の開発したものが主力となりますので、世界情勢の影響を受けざる得ない状況になってきています。

しかし、ソフトウェアには有償のソフトウェアもありますが、無償で利用できるソフトウェアもありますので、こういった価格変動の影響を受けないようにするには無償のソフトウェアを利用するというのも一つの手段として考えらます。

 

無償のソフトウェアということで今回はオープンソースソフトウェアを紹介しますが、価格にフォーカスしてしまうとオープンソースソフトウェアの思想とは違ってしまうかなと考えていますので、少しオープンソースソフトウェアについて説明します。

 

ソフトウェアは個人でも開発することはできますが、高度なソフトウェアになると個人で開発することは困難になります。

オープンソースソフトウェアは、コミュニティを通して多くの参加者を募り開発することで当該ソフトウェアの恩恵をコミュニティに還元するという思想のソフトウェアです。

従って金銭的には無償で利用することができますが、コミュニティへの貢献は必要ということは覚えておいていただきたいです。なお、オープンソースコミュニティによりルールは様々ありますので、コミュニティ参加の際に当該コミュニティのルールはよく理解しておいた方が良いでしょう。

コミュニティへの貢献は何も開発に参加するだけではありません。当該ソフトウェアを利用して、その使い勝手やバグについて報告することもコミュニティへの貢献となりますし、英語圏のみのコミュニティであれば、日本語化するというのもコミュニティへの貢献になります。

そういったオープンソースコミュニティが多くソフトウェア業界には存在しています。

Linux OSもありますし、Webサーバもありますし、データベースサーバもありますし、業務用アプリケーションもあります。

自社の業務に合うソフトウェアをオープンソースから選んで利用するというのはソフトウェア業界の発展に寄与する行為になります。オープンソースソフトウェアへの貢献というのは持続的社会を形成するSDGs的観点から言っても良いのではないかと考えます。

 

オープンソースというのはその名の如くソフトウェアのソースが公開されていますので、当該機能の実装方法をコードから読み取ることができます。

私自身はプログラムを書くことはできませんが、エンジニアであればスキル向上のためにオープンソースコミュニティに参加し、興味のあるソフトウェアのソースを読むことはプログラミングを学習する上で良い勉強になるでしょう。

 

さて、最後にオープンソースソフトウェアを利用する際に気をつけなければいけない点にも触れておきましょう。

オープンソースソフトウェアを利用するのは、自己責任であるということが最も気をつけなければいけない点です。

オープンソースソフトウェアは当該コミュニティが生きているうちはバグフィックスも有志により行われますし、セキュリティパッチも同様に有志によりリリースされます。

ただ、それらはあくまでも有志による活動のため自分が欲しい時に手に入るとは限りません。

また、当該コミュニティの活動が終わってしまった場合に、当該オープンソースソフトウェアを利用し続けるには自分達で保守していくしかありません。もしくは当該オープンソースソフトウェアからの移行を考えなければなりません。

ただ、これは有償のソフトウェアであっても保守期限が到来すれば同じように移行を検討するためオープンソースソフトウェアの利用と有償ソフトウェアの利用で対して差があるわけではないのです。

それよりもオープンソースソフトウェアを扱えるぐらいにソフトウェアの知識に精通するということが今後ますます有用になっていくと考えれば、優秀なエンジニアとともにオープンソースソフトウェアを使いこなすという道も良いのではないかと考えます。

 

いきなりオープンソースソフトウェアを利用することはハードルが高いと感じたのであれば、オープンソースソフトウェアの保守を引き受けてくれる国内IT企業もいますので、はじめはそういった企業と一緒にオープンソースソフトウェアの利用を開始すると言うのも良いですね。

 

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