さて、私は積立NISA以外の投資として米国株投資や米国ETF投資を検討しています。
実は、米国ETFは試しに1株だけ購入していたりします。
ただ、1株だけでは正直お金を増やす力としてはまったく意味をなさないなということがわかっております。
1株を毎月決まったタイミングで増やして、ドルコスト平均法でリスク分散するという考え方もあるかと思いますが、現状では種銭が足りないため、この方法を取ることが厳しいです。
なので、とりあえず勉強がてら米国高配当株ってどうなのという観点で「バカでも稼げる 「米国株」高配当投資」を読みました。
本書を読めば、米国高配当株の購入方法はなんとなくわかるかと思いますが、正直株を本気でやるという観点においては説明不足な感じが否めません。
著者がどのように米国高配当株の銘柄を決めて、どのようにポートフォリオをメンテナンスしているのかという観点がフワッとしかわかりませんでした・・・
私の勉強が足りないからだろか・・・
詳しいことは、本書の著者のブログを読んだ方がいいのかもしれませんが、書籍で勉強したかったので、まだ著者のブログは読んでいません。
本書で学んだこととしては、以下の3点になります。
- 株の売り買いをする際の手数料比率を意識すべきという点
- 米国株を購入する際は、当該企業の営業キャッシュフロー・マージンが15%以上ある
- 一点集中買いをするのではなく、セクター(業種等)を分散させるべき
著者は自分のポートフォリオ管理にそれほど時間をかけていないということですが、実際にどのような手法でやっているのかは、私は本書では読み取れませんでした。
なんとなく、前述の営業キャッシュフロー・マージンとかの推移などを意識しているのだろうなぁとか、マーケットの状況も日々収集しているのだろうなぁっていう感じはするのですが、具体的手法の記載が乏しかったです。
というか、マーケット状況は息を吸うように情報収集しているから、ポートフォリオのメンテナンスに時間をかけていないだけなのではないかというように感じました。
なので、時間をかけずにポートフォリオのメンテナンスができるというのは、前提知識というか前提行動があった上でなのだと思います。
本書では、米国高配当株について、表層をさらって簡単にはじめるための方法が説明されているので、米国高配当株がどんなものなのかを知りたい、とにかくはじめてみたいという人には適しているかと思います。
一方で、絶対に勝てる投資はないとも、本書でも他の投資関連の本でも言われているため、軽い気持ちではじめていいものかと少し考えてしまう内容でした。
さて、本書について割とネガティブな意見を書いてしまっているように思いますが、本書の奥付には著者が投資をしていく上で参考とした書籍が記載されております。
この奥付に記載されている書籍を購入して、少し読んでいるのですが、これらは非常に良書だと感じております。
現在読んでいるのは、「Market Hack流 世界一わかりやすい米国投資の技法」ですが、本書を読むと「バカでも稼げる 「米国株」高配当投資」の著者の投資に関する手法が丁寧に説明されているため、ポートフォリオのメンテナンス方法についてなど非常に参考になります。
株は買ってからがはじまりというのは、至言ですね。
前述しておりますが、本書にも奥付の書籍にも絶対に勝てる投資はないということが記載されております。
つまり、投資をする上では、自分の投資スタイルをつかむのが最も重要なのかなというのをこれらの本を読んで考えております。
奥付記載の本については、また読了後に記事にしたいと思いますが、銘柄企業の業績分析の観点は株式投資だけでなく、実業務としても大変勉強になる事柄です。
「Market Hack流 世界一わかりやすい米国投資の技法」は、2013年発刊で少し古い本ではありますが、最新のマーケット動向を除けば、現役で使える投資の参考書になっていると感じます。陳腐化していないというか米国投資に限らず、投資をする上での基本知識は本書で学べると思えます。
というわけで、「バカでも稼げる 「米国株」高配当投資」は、奥付に記載の書籍から、勉強したい本を選んで読めるという観点で、非常に価値がある本です。