デジタルノートは、以前シャープの電子ノートを使っていた時期があります。
仕事をしているとメモを書くことが多く、書くページがなくなる毎にノートを買い足すというのが手間なのと、「デジタル化した方が管理がしやすいでしょ」ということで、シャープの電子ノートに手を出しました。
しばらく利用していたのですが、会社でiPadを使っても良いという風潮になってきたので、現在はBYOD(Bring Your Own Device)でiPad Pro + Apple Pencilでノートを取っています。
そんな時に私の大好きなメーカーであるキングジムよりデジタルノートの「フリーノ」が発売されたので、少し触ってみました。
結論から言うとデジタルノートはiPad + Apple Pencilが最強かなということです。
では、その理由について説明します。
フリーノは電子ペーパーならではのレスポンスで遅い
フリーノは、クラウドファンディングとして開発費を集めているため、キングジムとしては売れなくともそれほど事業費用的には困らないのでしょうが、出資者としては少しがっかり感があったのではないかと思います。
キングジムがリリースするデジタル文具はかなりの確率でユーザー(私)の心をつかんできたため、今回のフリーノについても電子ペーパーでありながら、ペンとインクの追従性能が最高に高められているはずと考えていました。
しかし、キングジムといえども電子ペーパーのデメリットである表示の遅さには対応できなかったというのが正直な感想です。
特に私の場合は、フリーノを触る前に既にiPad Pro + Apple Pencil環境を利用していたので、フリーノでは会議中にリアルタイムでノートを書くという時にフリーノのインク追従性能では満足できなくなっておりました。
それほどiPad Pro + Apple Pencil環境のインク追従性能がすばらしいです。
フリーノも初代のシャープ電子ノートと比べれば、満足できる性能ではありますが、ノートという観点から考えるとフリーノを使うなら、私は紙のノートでいいかなとなります。
フリーノは所有欲は満たしてくれる
一方で、フリーノの外観やオプションとして用意されているカバーは非常に温かみのあるデザインで文房具としてのビジュアル完成度が高いです。
iPad + Apple Pencilの書き味を知らずに電子ノートとしてフリーノを使っているのであれば、相当に所有欲は満たしてくれるでしょう。
単に趣味としてほしいレベルです。
フリーノとiPad mini + Apple Pencilの価格比較
最後にコスパについて考えてみます。
デジタルノートとして、フリーノと同程度のサイズのiPad miniを利用しようとした場合には、iPad miniとApple Pencilで56,600円(税別)となります。これに適当なノートアプリ(1,800円)を購入するとして、58,400円程度になります。
一方で、フリーノは42,000円(税別)くらいで購入可能です。
価格としては、フリーノの方が安価に購入できます。
ただ、この価格差は16,000円程度になるのでノートのみのフリーノとiPad miniで比較した場合にどちらがコスパが高いかはあえて説明する必要はないでしょう。
iPad miniのノートアプリであれば、ノートに音声、写真、動画などもあわせてメモすることができるといった機能もついてきます。
ノートの使い方にもよりますが、イメージを膨らませられるのはどちらですかね。
さらにサイズ感にこだわらないのであれば、最も安価なiPadでもApple Pencilが利用できるようになっています。この場合には、47,400円(税別)程度でiPad + Apple Pencilのデジタルノート環境を整えることができます。
フリーノとの価格差が6,000円以下となります。
まとめ
キングジムのデジタル文具が好きでしょうがないとか、あのデザインが好きとか電子ペーパーの温かみが好きとか、何か特別な理由がない場合で、ノートとしての機能性を求めた場合には「フリーノ」は私としてはオススメできる商品ではありませんでした。
キングジムのデジタル文具ファンの私としては今回は正直がっかりアイテムだったなとうのが偽らない印象となりました。
iPad Pro + Apple Pencilのデジタルノートはホント便利です。